本日の日経新聞朝刊に拙書『会計の基本』の広告が掲載されました。
今回、お陰様で6刷となり、ご愛読いただいた読者の皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。
本書は、会計の実務書という位置づけから、増刷のたびに最新基準に合わせて本文を改訂してきました。一方、各章末のブックガイドについては、これまで改訂を行っていませんでした。
初版発売から2年を経て、今回の増刷の機会にあらためて見直してみますと、購入が困難になっているものや出版元が変わっている書籍が増えてきましたので、今回の6刷版では、ブックガイドについても大幅な見直しを行っています。
また、『財務分析』の章で、新たに、この本を紹介したかったのも、ブックガイド見直しのきっかけになっています。
『IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ』
著者:冨山和彦 経営共創基盤 発行:PHPビジネス新書
産業再生機構のCOOを務めた冨山和彦氏の知識と経験が凝縮した一冊です。
実際の経営分析において、財務指標の意味は前提知識にしか過ぎず、個々のビジネスモデルの理解が判断のベースになります。
本書では、具体的な事例をもとに、『リアル』な経営分析を追体験できます。
通常の入門書とは異なり、財務諸表と財務指標について基本的な知識を必要としますが、従来の財務分析の書籍に食傷気味の方には、最適な一冊です。
一方、会計にお詳しい方の中には、事例の結論に異議がある方もいらっしゃると思いますが、財務諸表をもとに、そのような仮説・検証を繰り返すことこそ、作者執筆の意図でありましょう。
(しかし、自社で手がけた事例を実名で書けるのは、産業再生機構ならではの特権であり、うらやましい限りです。)
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