GW明けから壊れていた事務所トイレのドアクローザーが、先週、やっと直りました。
大変、お恥ずかしい話ですが、私、物理の授業(確かモーメントのあたり)で習うまで、ドアクローザーという部品の存在を認識していませんでした。
存在自体に気付いていないのですから、それがドアをゆっくり確実に閉める機能を有していることなど、まったく知りませんでした。
ドア自体は蝶つがい部分で支えられていますから、ドアクローザーがなくても、ドアとしての機能は果たせます。
しかし、現代のオフィスでは、このドアクローザーがなければ不便極まりないのです。
ドアクローザーが壊れていたこの1ヵ月、トイレのドアが、こんなに重いものだったのかとあらためて実感し、こんなタフな仕事を、黙々とこなし続けてくれたドアクローザー君(?)に感謝の念を感じずにはいられませんでした。
顧みてみますと、我々の社会にも、このドアクローザーのような仕事がたくさんあります。
中心機能ではないが、それをサポートする部分がしっかりしていないと全体としての機能を発揮できない。
我々会計士の従事する監査業務は、ドアクローザー業務の典型であり、何もなくて当たり前、平時においてはその存在を人が知ることはありませんが、それが有効に機能しなければ資本市場は成り立ちません。
このドアクローザーのような業務のレベルが、その組織、さらには国家の最終的なレベルを決定するのではないでしょうか。
特に我が国の経済発展は、動いて当然と思われている電気、水、システムといったインフラの安定性の上に成り立っていることは論をまちません。
というわけで、黙々と働き続けるドアクローザーを見ながら、今日も仕事を頑張ろうと思った次第です。
(私自身、社会人になってからずっと、システムと会計というドアクローザー的業務に従事している関係から、結論にかなりのバイアスがかかっておりますが、ご容赦のほど)
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