本日、10月3日に発売される 『会計人コース』 11月号(中央経済社)の巻頭企画 『会計人のターニングポイント』 を執筆いたしました。

20161003

「会計人コース」は税理士、会計士試験受験生を対象とした書店売りの月刊誌で、このページは税理士、公認会計士をはじめとする会計人が、今までの業務を振り返り自らのターニングポイントを語るというものです(会計人版「私の履歴書」とも言えましょう)。

日経新聞の「私の履歴書」は毎月の作者によって書き振りが異なり、読みながら
「もっと、暴露しないとつまらないだろ!」
と、よく文句をつけていたのですが、いざ自分が手記を書くとなると、なかなか大胆は話は書けないものです。
(しかし、半年ほど前に執筆していた将棋の中原誠名人が、林葉直子氏との事件について言及しないのはイライラさせられました)、

先月の9月号では同じ企画を税理士の山本守之先生が執筆されていたのですが、その中に次のような記述がありました。

201610032

「上智大学名誉教授の渡部昇一氏は、その著書『歴史の鉄則』(PHP研究所)のなかで、「税理士くらい後ろ向きの商売はない。税理士を雇う目的は、突き詰めれば、いかに税金を逃れながら、税務署に文句を言われずにすませるか」ということだとし、「税理士になりたい人は国税庁に入って定年後になるのがいい。これ以外では、結局大した仕事ができない」と言い切っている。
ちなみに、渡部氏は消費税の導入を決めたときの政府税調の特別委員である。
おそらく、渡部氏は「税理士は税務調査で事務職員に顔をきかせる職業と考えているのであろう。世の中を甘く見過ぎている。」
(「会計人コース」中央経済社、2016年9月号)

山本先生もよほど腹に据えかねていたのでしょうが、私のような小心者には、こんな肝の据わった話はとても書けません。

しかしながら、自らの業務を振り返ってみると奇奇怪怪な出来事も多々ありまして、今回の執筆を通して、あらためて運と縁のありがたさを実感した次第です。

また、今月号には
「電卓 あなたはどっち派? カシオVSシャープ」
という記事があり、編集部が両社の担当者にインタビューするという企画が載っています。私個人としてはカシオ派であり、その理由についても過去のエントリーで説明しておりますが、開発担当者の方々のお話はさらに細部に至り興味深い内容になっており、電卓マニア(?)の方々にはたまらない記事になっています。

私の会計人生活もまだまだ先は長く、今後も多くのターニングポイント(特にダウンサイドの)が待ち受けていると思われますので、読者の皆様のより一層のご声援をお願いいたします。

このエントリーをはてなブックマークに追加