本日、3月16日にダイヤモンド社から『会計の地図』が発売されました。
本書は大ヒットした『ビジネスモデル2.0』の著者である近藤哲朗(チャーリー)さんと沖山誠(きょん)さんの新作です。
今回、私は監修という立場でお手伝いしております。
冒頭の「はじめに」に記されているように、作者の執筆目的は
「自分と社会がどうつながるか?」
を伝えることであり、
「『お金の流れ』を通して、目の前の仕事と、その先にある社会に、どう向き合うかを考える本」
を目指しています。
したがいまして、会計自体は、その目的を実現するためのツールにすぎません。
入門書における難しさは「わかりやすさ」と「正確性」のバランスをいかにとるかです。
自らの事例をあげるのは恐縮ですが、私は入門書で貸借対照表を説明する際に、「純資産」の部分を敢えて従来の用語である「資本」と表現しています。
貸借対照表の左側が資金の「使途」、右側が「調達源泉」を表しているという基本構造を説明する際に、純額概念の「純資産」という用語は理解の妨げになるためです。
このような簡略化をどこまで取り込むかは、すべて作者の判断に委ねられます。
今回、私は監修という立場でしたので、老婆心と思われるような細かいツッコミを入れることが役目だったのですが(実際、作者のお二人とは、かなり年齢が離れているので爺さんの小言みたいなものです)、作者や編集者の方々と議論を続けるなかで多くの気づきを得ることができました。
本作は、太っ腹な作者(太っ腹なのは出版社のダイヤモンド社の方か?)の意向で、書籍の内容が順次ネットで公開されています。
https://note.com/tck/n/na0f87af89407
ご興味をお持ちの方は、まずは公開部分からお読みください。
(当然ながら、私自身としては読むより先に書店へ行く方をお勧めします!本は地元の書店で買いましょう!)
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