先日、慶応大学ビジネススクールの太田康広教授が、次のようなTweetをされました。
私も太田教授と同様に、財務諸表を百分比で縮尺して、その会社の特徴をつかむ手法を初めて公にしたのは、2001年5月に刊行された山根節教授の「ビジネス・アカウンティング MBAの会計管理」(中央経済社)と認識しています。
この書籍は2001年の刊行から26刷に至るロングセラーとなり、2008年の新版刊行以降、現在では第4版に引き継がれています(第3版以降は太田康弘氏他との共著)。
この後、田中靖浩氏の「右脳でわかる 会計力トレーニング」(日本経済新聞出版社 2007年)等のヒットによって一般化し、現在では多くの決算書籍で取り入れられています。
話は、突然、飛びますが、拙書「マンガでやさしくわかる決算書」(日本能率協会目ネジメントセンター)が2015年の刊行から第16刷となりました。この場をお借りして、読者並びに出版社の皆様に御礼申し上げます。
下図をご覧になってわかるように、拙書の中で紹介している「BS似顔絵分析」は、山根先生の考案された「比例縮尺財務諸表」にアイデアの起源を持つのは明らかです。
一方で、B/S(貸借対照表)を「顔」にするという(バカバカしい)アイデアについては当方のオリジナルと認識しておるのですが、誤認はないでしょうか?
この手法は2010年に刊行した「12歳でもわかる! 決算書の読み方」(フォレスト出版)で公にしているのですが、それ以前に類似の手法を見かけた方がいらっしゃれば、ご一報いただければ幸いです。
「比例縮尺財務諸表はいつ生まれたのか?-マンガでやさしくわかる決算書 16刷の御礼-」へのコメント
コメントはありません