「金融日記」にて、拙書「12歳でもわかる!決算書の読み方」を紹介していただきました。先週の「借金を返せば儲かるのか? 」に引き続き、恐縮しております。
しかし、この題名をご覧になられた方々の中には、
「本当に12歳でもわかるの?」
と疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そこで、本書では「似顔絵B/S」を使って、貸借貸対照表を読む方法を紹介しております。この方法でしたら、12歳でも理解できるはずです。
ただし、磯崎氏の書評にもあるように、「12歳でもわかる!決算書の読み方」は、決算書の読み方を解説したものなので、「借金を返すと儲かるのか?」の次に読んでいただくのが効果的でしょう。
したがいまして、本当に12歳の方が読まれることは、作者としてもお薦めしません。その代わりに、12歳からを対象にした書籍として、
「国語 算数 理科 しごと」がございます。
(内容については、小飼弾氏の書評をご参照ください。)
この本は、子供向けの体裁をとっていますが、実際は、新入社員の方にこそ、読んでいただきたいものです。小飼氏も同様のお考えのようで、一昨年、「2008年度の新社会人が読んでおくべき本」の1冊にも選んでいただきました。、
正直、申しまして、会社で仕事をするのに「会計」は必須の知識ではありません(私自身も、会社に勤めた当初は会計の知識などまったくないままSEをしていましたので、経験からもそれは確かでしょう)。
仕事を行うのに必要なのは知識よりも「やる気」です。会社で働いていると、知識を身につける以上に、この「やる気」を維持することの方が困難ですし、これを持続できなければ知識も身に付きません。
初めて社会に出た新入社員の方々は、丁度、この時期、理想と現実の狭間に困惑し始めているのではないでしょうか。
様々な決断をされる前に、本書をご一読(図書館ででも結構ですから)いただければ幸いです。
パラドックスのような話ですが、私自身が、もし20年前に、この本を読んでいたら、転職して会計士になっていなかったと思います(わかりづらい例えでスミマセン)。
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