誠に(誠に)遅まきながら、先日、細田守監督の映画『おおかみこどもの雨と雪』を観賞してきました。

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すでに興業収益が40億円を超える大ヒット作であり、ご覧になられた方も多いと思います。

ネタバレになりますので、ストーリーの詳細には触れませんが、狼男の子供をみごもった母親と、二人の子供の成長を描いた作品です。

二人の子供(雨と雪)は、成長の過程で人間になるか狼になるかを選択するのですが、私は、この映画を見ながらずっと、Curtis Mayfieldの名曲”Choice of Colors”を思い出しておりました。Curtisがthe Impressionsに在籍していた1969年にシングルカットされ、R&Bチャートの1位を獲得した名曲です。

この曲は、

”If you had a choice of colors
which one would you choose, my brother”

というセンセーショナルな歌詞で始まるのですが、映画が進行するにしたがって、当方の思い込みは頂点に達し、細田監督は絶対にこの曲にインスパイアされて、この脚本を書いたはずで、「タイトルエンドには、必ずこの曲が使われるはずだ!」と興奮していたのですが、そんなわけもなくエンディングテーマは細田監督が作詞したオリジナル曲でありました。

なお、この曲の最後は

“People must prove to the people
a better day is coming for you and for me”

という歌詞で終るのですが、細田守監督は、現代において、この歌詞を実践し続けている希有な才能と強く確信した次第です。

上映も最終期に入ってきましたが、まだ、ご覧になられていない方は、是非、劇場でご覧になられることをお勧めいたします。