来る4月6日に、新刊 『早い話、会計なんてこれだけですよ!』 が刊行されます。
前作、 『12歳でもわかる!決算書の読み方』 は、決算書を簡単に読みたいという人々の声に応えるために「B/S似顔絵分析法」を提案しました。
「12歳でもわかる」という題名が、景品表示法における不当表示として訴えられずにすんでいるのも、この分析法があってのことです。
この似顔絵分析法は、セミナーでも評判が良いのですが、以前、あるセミナーの受講生に、
「似顔絵は書けるんだが、結局、右上がりと左上がりのどっちがいいんだっけ?」
と言われて、頭を抱えてしまいました。
ここまで、簡単にしても、「右と左」さえ覚えてもらえないのならば、これ以上、どうすればよいのか?
しかし、本業に関係ないことがらについての意識というのは、そもそも、その程度のものなのです。
かく言う私自身も、フェンシングの「フルーレとエペ」やフィギィ・スケートの「アクセルとリッツ」の違いなど、何度聞いても忘れてしまいます。
いくら本を読んで学んでも、忘れてしまったことを仕事に使えないのは、当然です。
多くの方々が、会計を使いこなせない根本的な理由は、「わからない」の前に、そもそも「覚えていない」「忘れてしまう」という理由の方が大きいのではないでしょうか。
そこで、 「暗記をしない」 で、会計を身に付けることを本作の目標としました。
ここでいう 「暗記をしない」 というのは、「暗記の量が少ない」というレベルではなく、本当に 「暗記をする必要がない」 ということです。
例えば、本書をお読みいただければ「貸借対照表」や「損益計算書」という名称を覚えなくても決算書を読むことができます。
その一方で、単純化しすぎて仕事の役に立たなければ、意味がありません。
暗記をしなくても仕事の役に立つ、必要最低限の会計知識 を盛り込みました。
そんな、都合のいい話はあるのか?
それとも、作者の誇大広告にすぎないのか?
来週末に、書店でご確認いただければ幸いです。
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