最近、著作のネタばかりで恐縮ですが、2010年に刊行した 「この1冊ですべてわかる 会計の基本」 が、このたび9度目の増刷となりました。
また、新刊 「マンガでやさしくわかる決算書」 も刊行から2ヶ月で3刷となりました。
この場をお借りして、読者の皆様に、あらためて御礼申し上げます。
ここからタイトルにある書籍版と電子版の版の関係についてご説明します。
そもそも出版業界における「版(はん)」というのは同一書籍の改訂版を指し、「刷(すり)」は同じ版の印刷回数を指すものです。
しかし、我が国の出版業界では「版」と「刷」は厳格に区分されずに使用されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%88%E3%81%A8%E5%88%B7
今回増刷になった拙書「会計の基本」の奥付には「初版 9刷」と書かれていますが、実際には「刷」の都度、最新の内容になるように改訂を加えています。
一方、拙書の電子書籍 Kindle版を見てみますと「会計の基本 【第2版】」と記載されています。
お恥ずかしい話ですが、電子版が「第2版」と記載されていることを作者自身が知りませんで、知人のTweetで気づきました。
そこで、電子版の改訂はどのように行われているのか編集部に確認したところ、電子版は書籍とは製作過程が異なるため、書籍版の増刷とは完全に一致していないとのことでした。
なお拙書の電子書籍の第2版は、拙書の書籍版の7刷がベースになっています。
本書「会計の基本」は、会計を学ぶ方の参考になるように各章末に推薦図書を掲げています。
実は、本文中の会計制度の改正よりも、推薦図書の入れ替わりの方が足が早く(つまり、多くの書籍が数年で入手困難になってしまう)、6刷りの際に推薦図書を全面的に書き直しました。
今までの9回の増刷のうち、この6刷時の推薦図書の見直しが最大の改訂ですので、電子書籍でご購入いただいても、現状の書籍版との違いはほとんどございません。
また、現在、電子書籍の購入サイトは様々なものがあり、タイトルに【第2版】と記載されているものと記載されていないものがありますが、電子書籍版については、どのサイトから購入されても最新版のデータが提供されますので、安心してご購入ください。
「書籍版と電子版の版の関係 (あわせて増刷の御礼)」へのコメント
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